「つながる想いinかごしま2025」実行委員長挨拶
つながる想いinかごしま2025実行委員会 実行委員長 神田和恵(かんだかずえ)
今回、実行委員長を務めさせていただきます。神田です。乳がんの患者です。
2015年の12月にがんの告知を受けました。
とても驚いて、涙が止まらなかったことを昨日のことのように覚えています。
つながる想いのイベントに参加するようになったきっかけは、
当時、小学校3年生だった娘の「私もがん患者さんの為に何かできることをしたい」
という言葉でした。子ども実行委員の一員として参加させてもらうことになった
娘の付き添い、お手伝いという形で参加をしました。
がんに罹患したことで、気持ちが落ち込みどこか下を向いて過ごしていた私ですが、
がん患者さんもそうでない様々な立場の方たちも線引きをすることなく、
想いを一つにイベントを作り上げているのを見て、「私にだってできることがある」
と前向きな気持ちになれました。
自分自身が実行委員となってからは、患者さんからの「イベントを楽しみにしているね」
「治療中で少ししんどいけど、体調を調整して会いに行くね」等の言葉に支えられ、頑張る力をもらっています。
今年のイベントは5月11日(日)にかんまちあで開催されます。患者さん同士がつながる、
ほっとできる場所になれたらいいなとの想いで準備を続けています。
白い風船に想いを乗せて空へ飛ばす「バルーンリリース」をはじめ、「写真展」、
麻倉未稀さんをお招きしてのトークショーなどを予定しております。
本イベントに伴う、皆さまから頂いたご寄付は、「つながる想いがん基金」として、
離島から治療で通院される患者さんの旅費への助成や、学校で親子で正しいがん情報
を学ぶための書籍や冊子の助成(県内10校)等、がん患者さんとそのご家族のために使用されます。
がんにはなってしまったけれど、病気になる前と変わらない自分もいます。
一人で抱えて苦しい時にもたくさんの支えがあり、大切な今日があると思っています。
一緒に泣き、笑い、励まし合いながら大事な時間を過ごした、
お空に旅立った仲間達のことも想いながら、様々な想いが「つながる」一日になることを願っております。
笑顔あふれるあたたかいイベントを目標に、実行委員一同、たくさんのご参加をお待ちしております。
「つながる想いinかごしま2024」実行委員長挨拶
つながる想いin かごしま2024実行委員会 実行委員長 磨井大和(うすいやまと)
今回、実行委員長を務めさせていただきます。磨井です。
私は現在鹿児島大学病院で看護師として働いております。
私は、学生の頃からつながる想いの前身イベントに参加しておりました。
きっかけは父が咽頭がんに罹患したことでした。
看護師になろうと思ったきっかけでもありますが、咽頭がんという病気により声帯を失った父は
「声にならない声」で当時学生だった私に生きていく覚悟を示してくれました。
その覚悟を受け取った私は、父のように、がんという病に罹患した方、そしてその家族、
その友人など多くの人々に対し何かできる
ことはないかと考え、このイベントに参加することにしました。
今の日本は2人に1人はがんに罹患するといわれています。
このイベントの副題でもある「がんとともに生きる」とは、がんに罹患した人だけでなく、
その周りの人も一緒になって支えあって、生きていくことだと私は考えます。
だからこそ、このイベントにはがんのサバイバーもいれば、
そうでない人もいて、様々な人の「想い」がつながり合って開催されています。
今年のイベントは5月12日(日)に、かごしま県民交流センターで開催されます。
白い風船に想いを乗せて空へ飛ばす「バルーンリリース」をはじめ、
がん患者さんやそのご家族が元気になれる「つながるアート展」、
気軽に話ができる場の「患者サロン」、毎年好評の講演会などを予定しております。
また、同時開催でのSNSを活用した配信も行いますので、
私たち実行委員も含め県内外を問わず皆様と
「つながる」ことができる憩いの場を目指しております。
本イベントに伴う、皆様から頂いたご寄付は、「つながる想いがん基金」として、
離島から治療で通院される患者さんの旅費への助成等、
がん患者さんとそのご家族のために使用されます。
9年目を迎えた本イベントですが、「がんとともに生きる」ことを支えるために、
そして様々な人々の想いをつなげるために、
笑顔あふれるイベントを目指していきたいと思っています。
たくさんのご参加お待ちしております。
実行委員長 竹迫 秀和